教育委員会 定例会議  傍聴           平成20年9月30日(火)
 
文教民生常任委員会で教育委員会の定例会を傍聴しました。
◆講演会
前段には、新潟経済同友会がまとめた。
教育先進県・新潟をつくるために−義務教育の足元を固めるアクション・プランの提案−
について新潟経済同友会・教育問題委員会副委員長の有沢栄一さん(有沢製作所・相談役)が講演をされました。説明と質疑応答で約1時間でしたが、非常に有意義な時間でした。
 
内容は大きく二つに分かれ
 
提言T 質の良い教員を採用するための提案
提言U 教員の本務である子供との向き合いの時間を充分にするための提案
 
 提言Tで印象に残ったのは、教員採用試験の改革で、「教育実習成果の教員採用試験への直接の反映」でした。2〜3週間にわたる教育実習と採用試験で行われる1時間の面接では、教員の適否を判定する機会としてどちらが適切かは明かであるということです。
 
 教員の求められる「実践力」を身につけることが喫緊の課題である。それゆえ、「教育実習」に「教員としての資質見極めの場」と「実践力養成の場」の意義づけをしたい。そして、それ故にこそ「その充実」と「採用試験への反映」を図るべきと考えて提案したということです。
 
 
 提案Uで印象に残ったのは、「多忙さ解消対策〜県・市町村の教育委員会の強力なバックアップこそ鍵になる」ということです。
 
 「モンスターペアレンツ」又は「いちゃもん保護者」には校長の毅然とした対応と「第三者委員会」の設置で、というくだりでは、このようなことに対しては初期の段階から「校長」が責任を持って対応することと、弁護士・臨床心理士(カウンセラー)などからなる「第三者委員会」を設置するだけではなく活用しやすい環境にしておくことを提言している。
 
 また、議会・行政からの諸報告依頼件数の大幅削減を求めている。報告文書の例が挙げられているが、実に228種類にも及ぶ。書類整理やそれに伴う業務が教師の本務を圧迫している現状を何とかしなければなりませんね。
 
 議員にも意見を求められたので、教育実習を充実し、採用試験の採点対象とするという考えについて意見を言わせてもらいました。
 
 実習生を監督する教員や校長先生が採点するということについては、高いレベルの規範意識が必要です。教員を目指す学生の資質を見極めることは、質の高い教員採用には最も大切なことです。しかし、教員実習の場面での評価には、情が絡みやすくなります。
 
 適正な評価ができるかどうかが問題となります。筆記試験の成績よりも重要な要素を見極める良い機会であることは確かです。
 
 大分県の教員採用での問題点が明らかになりましたが、成績よりも重要なものを判定するには、判定する人間が重要です。公正な高い見地からの判定ができる人が求められますし、適正な判定が行われているかどうかを誰かがチェックしなければなりません。
 
 剣道の六段以上の審査では、審査員を審査する人がいます。適正ではない審査をした人は、二度と審査員を任されないと言われています。同様の制度が必要でしょうね。
 
 
◆教育委員会定例会
 講演終了後、教育委員会の定例会が行われました。6議案と報告事項について審議されました。活発に意見が交わされ、議員から見ても勉強になる時間でした。
 
 糸魚川市学校整備計画では、耐震改修を優先的に平成24年度までに完了する方針が示されています。築10年を過ぎると、大規模改修の計画を立てられるそうですが、現在は耐震化を急ぐ方針が国から示されていますので、大規模改修は後回しとなりそうです。
 
 青海中学校でも、色々不具合が出ていますが、維持修繕費で何とか応急処置だけでもしていただけるようにお願いしてあります。
 
 学校の適正規模と統合のところでは、超小規模校となる3小学校と1中学校について、「今後の児童生徒数の動向や教育への影響、加えて地区行政や地域コミュニティ等学区の地域振興への影響を充分見極めつつ基本方針を定め、関係機関等の理解を得ながら、統廃合の検討を見極める必要がある。」としている。
 
 「地域から学校が無くなると寂しくなる、若い人が住まなくなる。」という意見と、小規模校では、複式学級で学ばせるのがかわいそうなので、子供が入学する前に大きい学校の校区に引っ越す人がいるという相反する現実があります。そのような例で意見を聞いてみると、「大規模校と統合されスクールバスで通えるのなら、転居しなかった。」ということもあるようです。
 超小規模校は、地域の力で支えられています。地域の人におんぶにだっこ状態で学校運営が成り立っている面は本当に素晴らしいと思います。
 
 大規模校にはない素晴らしさであり、これからの世の中に求められている姿がそこにはあります。市民参画、市民協働、地域が子供を育てる。
 
 いずれにしても、地域の色々な年代層の意見を広く聞き、地域で意見調整しながら検討を続けなければいけない問題ですね。